インクジェットプリントについて


インクジェットプリントの特徴

・直接衣類にインクをプリントするため、柔軟性や色の表現力に優れています。

・1枚から製版代不要で注文可能でございます。

・最高1200dpiでプリントされるため、プリントの精度が高く、細かいデザインやグラデーションを綺麗に表現することができます。

・デザインをデジタルデータで作成することができますので、フルカラーのデザインでも容易にプリントすることができます。

・ホワイトインクを使用すれば濃色生地にもプリントが可能となります。

・ホワイトインクがない場合、染み込みプリントのような柔らかい風合いに仕上がります。

・ホワイトインクを使用すると、ラバープリントのようなしっかりとした風合いのプリントに仕上がります。 

・ナチュラルやグレーなど淡色系生地では、処理剤の跡が強く残ることからホワイトインクジェットプリント加工はできません。DTFプリントでの加工となります。ただし、DTFプリントでは1mm以下の線幅はプリントされませんので予めご了承ください。

▽インクジェットプリントの加工サイズ

原則下記の通りですが商品によって異なりますので、商品詳細をご確認ください。
W350mm x H400mm

▽ご入稿時の注意点

・1mm以下の幅のオブジェクト(線や文字含む)や1mm以下の隙間は、つぶれや擦れが生じる可能性がございますので、ご注意ください。

・ホワイトインク無しの際にデザインデータで白に指定された箇所は、無色の仕上がりになります。淡色系生地色のアイテムで白を表現されたい場合は、今後導入予定のDTFプリントをご利用ください。

・画像編集ソフトで背景画像を除去する場合、丁寧に除去してください。僅かでも濃度が0%ではないデータがあると、加工機が反応してプリントされてしまい、ご希望通りの仕上がりにならない可能性がございます。

・ご入稿データに不要なデータが残っている場合は必ず削除してください。当該データの要不要を判断できないため、不要なデータがプリントされてしまう恐れがございます。

・パスを含むデータや、スウォッチ登録したパターン柄などの効果を使用したデータは、必ずラスタライズしてください。。Adobe Illustratorなどのグラフィックソフトを使用し、パスを含むデータやスウォッチ登録したパターン柄などの効果を使用したデータでラスタライズ(1枚の画像データにすること)をしていない場合、ご希望の仕上がりにならない可能性があります。

・インクジェットプリントで使用する画像は実寸で200dpi以上でご準備ください。写真データやイラスト画像データ等を実寸以上に引き伸ばして使用すると、仕上がりが粗くなる場合がございます。

・白色、金色、銀色、蛍光色、特色はプリントできません。また、加工機特性上、段差のある箇所は正しくプリントできない恐れがございます。

・生地に直接プリントするため、生地色の影響を受けやすく、白地以外のアイテムでご希望の色との差異が生じることがございます。濃色生地へのプリントは色再現性が低くなりますので、色再現性を求める方はホワイトインクジェットプリントをご利用ください。

・同じデザインで入稿いただいた場合でも、温度や湿度、加工機の個体差により仕上がり色に違いが出る場合がございます。

▽ホワイトインクを使用する場合の追加の注意点

・白インクのぼかし効果やグラデーションは原則的に使用できません。不透明度100%未満のデータ部分でも白下地がはっきりとプリントされてしまうため、透過処理によるぼかしやグラデーションが表現できません。また、辺や線が垂直または水平ではなく、低解像度の画像でアンチエイリアスがかかっている場合は、当該箇所も白下地がプリントされ、下地が表出することがあります。

・プリントしたくない背景画像は、注意して除去してください。画像編集ソフトで自動選択ツールで背景画像を選択して除去する場合、背景の選択が十分ではなく、背景画像データが残ってしまうことがあります。また、アンチエイリアスがかかっていて半透明部分が残ることがあります。僅かでも濃度が0%ではないデータがあると、白の下地がついてしまい、仕上がりがご希望通りではない結果になる可能性があります。

・不要なデータは必ず削除してください。入稿データに残っていた場合でも、当該データの要不要を判断できないため、そのままプリントしてしまいます。例えば、デザイン作成時にデザイン確認のためにブラックの背景をつけていた場合、そのままブラックのボディに入稿すると、背景色のついたデータのままプリントされてしまいます。

▽白インク・処理剤について

・白インクを使用したプリントにおいては、プリント前に必ず濃色処理(前処理)が必要です。

・また、白インクを使用する場合や濃色のTシャツにプリントする場合は、1箇所につき追加料金として600円が必要です。

・前処理として、まず「前処理剤」を塗布し、次にプレス機による熱処理加工を行います。このため、製品の仕上がりには、前処理剤のシミや熱処理の跡が若干残ることがあります。

・濃色処理を施した商品については、納品後に速やかにお洗濯を行い、前処理剤を落とす必要があります。

・ホワイトや淡色系のボディカラーについては、商品にかかわらず、濃色処理の跡が強く残り、お洗濯しても落ちない恐れがあるため、断りなくDTF(オンデマンド転写)での加工となる場合がございます。

・その他商品によっては、濃色処理ができずDTFでの加工になる場合があります。詳細については、お気軽にお問い合わせください。

・洗濯については、基本的には白インクの前処理跡が残った状態での納品となります。

・納品後すぐにご使用、または販売を予定されている場合は、1枚あたり200円にて弊社での洗濯も承ります。

・選択やタンブラー乾燥機によってシワや縮み、毛玉が生じることがあります。あらかじめご了承ください。

・何度かのお洗濯によって徐々に前処理跡が解消され、目立たなくなりますが、ボディカラーによっては前処理痕が強く残る場合があります。

・プリント部分への摩擦による剥がれや色落ちを防ぐため、手洗いにて洗濯されるか、プリント部分をもみ洗いしないで裏返しネットに入れてお湯で洗濯してください。

・お湯での洗濯によって、より綺麗に前処理痕が解消されますが、一度の洗濯では濃色処理跡が完全に落ちないことがあります。

・前処理跡による返品や再製作は承りかねることを、あらかじめご了承ください。

・プリントのムラについては、塗りの面積の広いベタのようなデザインに濃色処理をする場合、均一な仕上がりにならず、霜降りのような毛羽立ちやムラが生じることがあります。なお、塗り面積の狭い、色数の多い細かいデザインの場合は目立ちません。デザインを作成いただく際には、ご注意ください。